■「こじ破り」=「三角割り」
諸外国の防犯ガラスの規定を見てもこの方法を想定している基準はありません。
なぜなら「こじ破り」=「三角割り」は日本独特のガラス破りの方法だからです。あまり大きな音が出ませんし、短時間で解錠ができてしまいます。
ドライバーを使って引き違い窓の錠前の部分をサッシのガラス溝に差し込み、こじる様にして指が入る程度の穴をあけ、サッシの錠前を直接開錠してしまう方法です。
ドライバーですので道具はポケットに入る程度の大きさですんでしまいます。
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「三角割り」で短時間に解錠されてしまいます。 |
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■「打ち破り」
この方法は物を投げ込んだり、道具を用いてガラス叩きつけるよう破壊して侵入する方法です。
破壊音を気にせず住民や警備員が来る前に目的を達成してしまおうとする大胆極まりない方法でもあります。
使われる道具は様々ですがポケットに入るドライバーやコートの下に忍ばせることができる小型バール、ボストンバック等で運ぶことができる中型バール・ハンマーやレンガ、庭においてある植木鉢などのケースもあります。ガラスが割れるときの音は大きく120デシベルも出ます。
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「打ち破り」では120Dbもの大きな音が出ます。 |
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■「焼き破り」
他の方法と比べてまだまだ少ないが、最近になって話題になり始めたガラス破りの方法です。
最大の特徴はかすかな音しか出ないことにあります。薄手のコップに沸騰したお湯を注ぐと割れるのと同じように、急激な温度変化に弱いガラスの特徴を利用した火と水を使う方法です。道具はポケットの中に入ってしまい分かりにくいです。ただし他の方法と比べて時間がかかります。
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火と水で簡単に穴が開いてしまいます。 |